「百聞は一見に如かず」

見れば見るほどとても素敵なジャパンヴィンテージ。

・Brand:MORE MIND
・Date:'1980～'90s
・Material:100% Cotton
・Size:9R ※実寸はメンズS程度だと思います。

1980～90年代のMORE MIND製ジャパンヴィンテージオープンカラーシャツになります。

俄かに盛り上がりを見せる大変貴重なジャパンヴィンテージです。戦後、特に分かりやすくなっていきますが、欧米のファッションやカルチャーが続々と日本の大衆へも浸透し、市民権を獲得し今ではその大多数がスタンダードになっています。

ライフスタイルの変化としてファッションは、現在ほぼ99%近く欧米寄りになっているのは、当たり前の事ですがよくよく考えると凄い事だと思います。日本人本来の特徴でもある勤勉さや技の細やかさなど、当時の日本の技術力をこのアイテムから強く感じる事が出来ます。

個人的にこのアイテムの面白いところはディテールのユニークさだと思います。襟は開襟シャツとも言われるオープンカラーです。本来はアメリカ西海岸発祥のディテールで、現地のオープンカラーシャツはPendletonのボードシャツに代表されるように裾がボックスシルエットです。

しかし、このアイテムの裾はラウンドでオープンカラーなのにラウンドカッティングと非常に目新しくユニークなディテールを持ちます。そして、オープンカラーシャツだと生地自体がチェックだったりとソリッドは殆ど見かけませんが、ソリッドボディにバイキングの刺繍が入ります。

おそらく当時の日本のメーカーがトレンドや自分達のやりたいことミックスさせ、プランニングされたアイテムだと思います。当時の日本のファッションも、目の付け所が面白かったんだと感じさせてくれるアイテムですね。

生地は100%コットンなので、肌触りが良いと共に普段のケアもイージーで、がんがんお使いいただけます。なお、小振りの襟やタイトめなアームも野暮ったさを感じさせませんね。

オープンカラーなのでどことなくロックな雰囲気を感じさせ、スキニーパンツとも相性が良いです。ここはストレートなウエストコーストスタイルではなく、日本人らしい機知に富んだコーディネートで楽しみたいところです。

アメリカやヨーロッパ物も枯渇ですが、ジャパンヴィンテージもこれからどんどん評価され、姿を消していきます。是非、普段古着をお召しにならない方にもオススメです。大人が着れるヴィンテージウェアをお楽しみください。

年々、減少の一途ですのでこの機会をお見逃し無く。