旧日本陸軍 40年代ジャパンヴィンテージミリタリー将校用防暑略衣

2月 13, 2017

旧日本陸軍 40年代ジャパンヴィンテージミリタリー将校用防暑略衣

お好きな方いらっしゃるか分かりませんが、個人的にとても良いなと思った一着です。

海外のアイテムも好きですが、どんどん日本の古い物に食指が動くようになってきました。

皆様も是非、一度ご体感下さいませ。

・Brand:旧日本陸軍
・Date:'1940s
・Material:Cotton
・Size:--

1940年代頃の旧日本陸軍ヴィンテージ将校用防暑略衣になります。

レアなフラップ無しの防暑略衣。お話をお伺いしたところ当時、イカザキと言う軍医の方が着用していた物だそうです。

他の旧日本軍のアイテム含め、現存数から言ってアメリカやヨーロッパの同じ年代のミリタリーアイテムより格段に少なく、実際の実物をご覧になった方も非常に少ないと思います。

また、旧日本軍のアイテムは、アメリカ本土でも超がつく程のプライスが付き、コレクターの方がいらっしゃいますので、市場に出回るということ自体が戦後70年以上経過した今では、ほぼ皆無です。

現代のシャツ同様の薄手の生地から見て当時、南方地域への出征を前提として作成されたもので間違いないと思います。

そして、このアイテムの興味深い点は最初に述べたフラップ無しという点です。略衣や襦袢全般で旧日本軍の物はほぼ100%、フラップが付きます。

外したのかと思い確認してみましたが、針の通った痕跡も無く、間違いなくオリジナルで作成された物です。もしかしたらサンプル感覚で作成した物をイカザキ軍医が、そのまま南方へ持参した可能性も考えられます。

そしてイカザキ姓のハンドステッチも味わい深く、当時に思いを馳せるディテールですね。

襟が九八式下士官兵用上衣と同じ生地が重ねづけされており、ここがフロントデザインのアクセントになっていますね。

首の擦れ(磨耗)を防ぐために考えられたディテールだと思いますが、ここもかっこいい部分だと思います。なお、トップボタンは無い仕様です。

7分丈程度の袖丈もとてもハイセンスだと思います。略衣や襦袢の半袖は軍服でありながらも制服ライクな雰囲気で、ファッション的にはあまりかっこいいと個人的には思いません。

袖丈のもたらす効果はとても大きく、どこかのブランドがソースに用いそうなくらいデザイン性の高い一着だとも言えると思います。

そして徹底的に着込まれて育まれた生地の風合いも極上だと思います。シワっぽさや各所のパッカリングなども圧倒的なオーラの理由で、見応えがあります。

生地と乳白色のボタンが良く馴染んでいてここもかっこいいディテールだと思います。

アーカイブ、コレクション級であることは間違いありませんが、今実際に着れるデザインということがもしかしたら一番重要かもしれませんね。ただ壁に掛けておくだけでも絵になります。コレクション用にも最適ですね。

人類の歩んできた歴史、そして衣服の歴史を知る上でも重要なアイテムだと思います。年々、減少の一途ですのでこの機会をお見逃し無く。

旧日本陸軍 40年代ジャパンヴィンテージミリタリー将校用防暑略衣

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