50年代ジャパンヴィンテージ綿入り褞袍丹前着物長着

9月 10, 2016

50年代ジャパンヴィンテージ綿入り褞袍丹前着物長着

福島市仲間町の古着屋FUNS(ファンズ)です。

スペシャル級のアイテムが到着しました。洋服も良いですが、徐々に和服もフォーカスされ始めています。新しい価値観を知る上でも、とにかく早ければ早いほど良いと思います。

ちなみにこちらのようなスペシャル級は、かなり入荷が厳しいです。

・Date:'1950s
・Material:Cotton & Other
・Size:--

1950年代頃のジャパンヴィンテージ綿入り褞袍丹前になります。

褞袍/丹前(どてら/たんぜん)・・・褞袍と丹前は、名前や地域によって呼称の違いがございますが、厚く綿を入れた防寒用の日本固有の上着です。また、東北や北海道では掻巻(かいまき)とも呼ばれ、掛け布団として使用されていたこともあります。

原型は、吉原の有名な遊女だった勝山という女性が、着用していた衣装が元になったとも言われ、そこに通い詰めた旗本奴達が似た物を着用し、日本各地に広まっていたとも言われます。現在では、各家庭で着用されることもほとんど無く、古い物は減少の一途をたどるばかりです。

また、近年、日本の戦後からの洋服達にもジャパンヴィンテージと言ったフレーズが付き、需要が高まっていますが、そういったジャパンヴィンテージとはまた違った日本古来の和服としての魅力のあるアイテムです。

和服は、今まで物心ついた時から着ていた洋服とは異なる次元のものです。今までの洋服では感じることのできなかった新鮮さと和服ならではの魅力をお感じいただけると思います。

ジャパニーズモードと申しますか、カジュアルというよりもモードな雰囲気を感じさせるアイテムだと思います。ゆとりのある身幅やボリューミーな袖の形状は、ただひたすら真新しさを感じます。

別珍が使用された地襟や剥き出しのハンドステッチなど、迫力さとハンドメイドの温かみも感じますね。小紋状の側と藍色風の数色の生地が組み合わされた側、実際どちらが表地なのか分かりませんが、両側とも見応えがします。

今回、藍色風の側を表地として着てみました。襤褸や刺し子、藍染などKapitalなどが作り出しそうなとてもファッショナブルな佇まいです。実際着てみるとガウンやマントの様にも着ることができますし、立ち方や合わせるパンツなどを変えるだけで様々な表情を見せてくれます。

今回、リーバイスのジーンズとソリッドT、サンダルを合わせてみましたが、意外なほどすんなりと着ることが出来ました。洋服ともバランス良く合わせられる良いアイテムですね。中綿入りで温かいので、秋冬のアウターコートとして着用されるのもかっこいいです。

和モダンなどそういった言葉ではなく、和服として普段のコーディネートに取り入れていただければと思います。きっと多くの方にとって新しい風をお感じいただけると思います。今までの既存の価値観に飽きてしまった方や本当に服やファッションが好きな方にお勧めです。襤褸好きな方にもぴったりですね。

年々、減少の一途ですのでこの機会をお見逃し無く。