刺し子が入る襤褸な継ぎ接ぎ野良着

11月 25, 2018

刺し子が入る襤褸な継ぎ接ぎ野良着

雰囲気良し、刺し子入り、色味も黒に近く最高の野良着だと思います。

私物にしようかと一瞬思いましたが、まずは皆様へご紹介させていただきます。

ここまでのスペックとなると、下世話な言い方になってしまい誠に申し訳ございませんが、欲しい時に帰る代物ではないです。

野良着と言ったジャパンヴィンテージお好き方でしたら、先を見越してお考えいただきたいと思います。

店主、猛プッシュの一着です。

■商品詳細■

・年代:1920～30年代頃

・素材:コットン

1920～30年代頃のジャパンヴィンテージ荒刺し子襤褸野良着になります。

当時、農作業などの際に仕事着として着用されていた日本古来のアイテム、野良着(のらぎ)です。

その役目は1950年代頃に終え、以後生産される事は無く、消滅に至っていきますが、最近では海外のデザイナーや日本のファッションブランドからも脚光を浴び、注目されているジャパンヴィンテージの一つです。

フランスやアメリカを中心とした海外では既に、NoragiやNoragi Jacketとして認知され、非常に高い人気を誇ります。

現在では見る事ですら難しい野良着の中でも、雰囲気含め最高の個体だと思います。

表面はシンプルな野良着らしい縞模様で、所々の継ぎ接ぎの直しや補強用の当て布が凄まじい雰囲気を放っています。

お色もブラックに近く、この色味だけでも価値が有るのは言うまでもありませんし、こういった物をお探しだった方は非常に多いのではないでしょうか。

また、裏面はこの年代らしい色味の生地が使用されています。

裏面だと分かりやすいですが、荒く刺し子が入っているのも見所の一つです。

この刺し子は生地の補強や防寒性の向上を目的としたものではなく、表と裏の生地を縫い付けるための刺し子で、ある意味、一般的な刺し子の意味合いよりも貴重だと思います。

表面の当て布のステッチも良い表情を見せており、裏面は特に味わいと愛嬌の良さをご堪能いただけると思います。

また、生地が着込まれ柔らかくなっており、風合いも極上です。

重さが無く、さらっと着れるのも魅力ですし、ここまでオーラがある野良着も極めて貴重だと思います。

既に襤褸としての魅力も十分だと思いますが、これから着ていくうちにおそらくダメージが出てくるので、ずっと直しを重ねていき、自分だけの襤褸にしていきたくなりますね。

その価値がこの野良着には詰まっていますし、残し育てていくだけの魅力があると思います。

レングスも合わせ易いですし、リバーシブルで着れるのもこの個体の良さですね。

海外の飽和しきったヴィンテージとは異なる魅力のジャパンヴィンテージです。

トレンドになる前にが正解です。

年々、減少の一途ですのでこの機会をお見逃し無く。