60～70年代ジャパンヴィンテージ内ポケット付きもんぺ紺

8月 29, 2016

60～70年代ジャパンヴィンテージ内ポケット付きもんぺ紺

60～70年代ジャパンヴィンテージ内ポケット付きもんぺ紺

福島市仲間町の古着屋FUNS(ファンズ)です。

前回ご紹介させていただいた、もんぺですが反応して下さる方が多くてとても嬉しくなりました。というわけで、今回は一緒に仕入れた別のタイプもご紹介させていただきます。

前回のタイプよりも小さめのUSEDで、後付けで内ポケットが付くタイプです。

1960～70年代頃のジャパンヴィンテージ内ポケット付きもんぺになります。

もんぺ.....ゆったりした胴部分と短めの絞った裾が特徴の日本固有の労働着(ワークウェア)、もんぺ。主に着物の裾や上着を中に入れて着用することから、動きやすく日本では古くから使用されてきた伝統的なアイテムです。

語源は、アイヌ語でズボンを意味するオムンペや、股引(ももひき)から来たなど諸説ございます。日本の伝統的なアイテムではありますが、まだまだ謎が多いのも事実です。また、大戦中は女性の着用が義務付けられていた歴史もあります。

現在では、ファッションアイテムとしても認知され始め、洋装が一般化した現在、真新しさと共に「和」の雰囲気を持つアイテムでもあります。

伝統的な前後の腰紐で縛り上げる仕様です。オーバーパンツとして着用されていたこともあり、腰回りにゆとりがあり、裾が先細りしていく感じはサルエルパンツのようでもあり、とてもユニークです。

また、見方を変えるとジョッパーズやジョガーパンツのような考え方もできますね。この履く度に紐で調整するシステム、一見煩わしいかのように思いますが、実際に繰り返すと身が引き締まるとでも申しましょうか、この所作自体が新鮮で和服らしさを感じる古き良きディテールだと思います。

裾はスナップボタンで調整が可能で、基本的に絞まっていますがボタンの開閉で雰囲気が劇的に変わってきます。寸足らずのレングスもクロップドパンツの様な雰囲気を感じさせ良いですね。なお、フロント内側には後付けで内ポケットが付きます。

今回、白シャツとパラブーツのシャンボードを合わせてみましたが、一般的な洋服とも驚くほど相性が良いです。和モダンやレトロファッションという言葉では無く、このもんぺにはしっかりと今があります。

是非、普段お使いになるファッションアイテムとしてお使いいただきたいアイテムです。

タグなどが一切無いので、既製品ではなくワンオフで作られた当時のオーダーメイド品だと思います。もんぺとしてはそこまで古い物ではないかもしれませんが、この60～70年代当時にもんぺが作られたこと自体がある意味珍しいです。襤褸や藍染系のもっと古いタイプよりも主張が薄いので、合わせやすいのも嬉しいですね。

アメリカやヨーロッパ物も枯渇ですが、ジャパンヴィンテージもこれからどんどん評価され、姿を消していきます。是非、普段古着をお召しにならない方にもお勧めです。野良着や作務衣などお好きな方にもお勧めです。

年々、減少の一途ですのでこの機会をお見逃し無く。