80年代ジャパンヴィンテージ瀧澤久仁子タックパンツ

8月 08, 2016

80年代ジャパンヴィンテージ瀧澤久仁子タックパンツ

日本のデザイナーズ系のヴィンテージも良い物があります。このアイテムは、奇抜さが優先されがちなデザイナーズブランドと言うよりも、メゾンに近い印象があると思います。

ジャパニーズメゾンのような言葉が生まれてきたら、また嬉しいですね。

・Brand:FOCUS Kuniko Takizawa
・Date:'1980s
・Material:100% Cotton
・Size:-- ※実寸(W26/L27)

1980年代頃のFOCUS Kuniko Takizawa製ジャパンヴィンテージレディースコットンタックパンツになります。

日本の染色家であり、ファッションデザイナーでもあった瀧澤久仁子氏によって立ち上げられたアパレルメーカー「FOCUS」の大変貴重なヴィンテージです。瀧澤久仁子氏は、自身のブランドを手掛けると共に、パリコレへも必ず足を運び、最先端を直走るキャリアを順調に気付いていましたが、やがて｢量産すれば売れる時代｣に疑問を感じ、藍染めや手織りの素材で服作りを始めました。

1987年のタイ旅行中、浮織りの「パービアン」と言う布に出会った事を契機に東京からタイ・チェンマイへ移住。以後、染色布の作成と収集を繰り返し、国内外で高く評価されました。亡くなった今も多くのフォロワーを生み、関連の個展やイベントが開催されています。

瀧澤久仁子氏らしい黒檀染めや柿渋染めに似た独特の色味がとても印象的だと思います。こういった色味はアメリカ物でもヨーロッパ物のヴィンテージでもまず見る事が出来ないジャパンヴィンテージならでは部分だと思います。

凹凸の無いコーデュロイの様な織りのコットン地も味わい深く、全体の佇まいが良い意味でとても変わっています。そして、このタックの入り方がとても今っぽくて素敵ですね。トップスをインした時も腰回りに独特のリズムと表情を見せてくれ、シンプルな見た目ですが主張があります。

タイパンようにエスニックスタイルで履いても良いと思いますし、ヒールを合わせて大人っぽく履いても素敵ですね。

アメリカやヨーロッパ物も枯渇ですが、ジャパンヴィンテージもこれからどんどん評価され、姿を消していきます。是非、普段古着をお召しにならない方にもオススメです。大人の女性が着れるヴィンテージウェアをお楽しみください。

勿論、嬉しいMade in Japanです。年々、減少の一途ですのでこの機会をお見逃し無く。