デッドストック 30～40年代ジャパンヴィンテージ行灯袴女袴

8月 30, 2016

デッドストック 30～40年代ジャパンヴィンテージ行灯袴女袴

福島市仲間町の古着屋FUNS(ファンズ)です。台風が過ぎ去ったので、まずは一安心といったところでしょうか。河川の氾濫や地盤が緩んでいる可能性もあるので、くれぐれもお気をつけください。

さて、日本らしい非常に手の込んだ袴が入ってきました。巻きスカート風に合わせていただきたい、ファッション好きの女性におすすめの一着です。

・Brand:Unknown
・Date:'1930～'40s
・Material:Rayon?/Cotton
・Size:--

1930～40年代頃のジャパンヴィンテージ行灯袴になります。

江戸時代後期頃に発案され、袴の内部に仕切り(襠)が無いスカートに近い袴を行灯袴(あんどんはかま)や女袴(おんなばかま)と言います。本来は略式とされていましたが、現在では馬乗袴と同じく礼装にも用いられることもあります。

また、近年では卒業式によく着用されることもあります。どちらかというと現在は、その卒業式のイメージが強いですが、日本固有の伝統的な和服の一種です。

もんぺや和装のパンツと同様に伝統的な前後の腰紐で縛り上げる仕様です。ジッパーで留めベルトで調整するごく一般的な洋のパンツやスカートと違い、この履く度に紐で調整するシステム、一見煩わしいかのように思いますが、実際に繰り返すと身が引き締まるとでも申しましょうか、この所作自体が新鮮で和服らしさを感じる古き良きディテールだと思います。

日本的には襞(ひだ)と呼ばれるプリーツが入ります。その見た目上、プリーツスカートや紐で調整することからラップスカートとして考えることもできますね。日焼けなのか染色なのか定かではありませんが、裾付近に濃い部分がありソリッドな中にも独特のリズムがあります。

また、この小豆色のような紫色のような色味から和装や日本らしい奥ゆかしさや繊細さを感じていただけると思います。また、裾内側の鮮やかな緑の当て布もとてもセンスが良いと思います。

タグなどが一切無いので、成分は確定ではありませんが、おそらくコットンとレーヨンの混紡だと思われます。レーヨンのようなしれっとした重みや肌触りもドライな感じでとても良いです。オーダーメイドなのか家庭で作られた物かは分かりませんが、間違いなく既製品ではないです。

ハンドステッチのみで仕上げられたこの作りは日本人だからこそ出来る部分です。圧倒的なハンドクラフトの妙技を是非見ていただきたいと思います。

スカート感覚で履くのが絶対に良いですね。今風にトップスをインして腰回りの紐をアクセントに見せても素敵ですね。カジュアルというよりもヒールなどを合わせた綺麗な感じでまとめると全体がより綺麗になると思います。

このアイテムには和モダンやレトロという言葉は似合いません。新鮮味と和服ならではの雰囲気はきっとこれまでのコーディネートに新しい風を入れてくれます。

アメリカやヨーロッパ物も枯渇ですが、ジャパンヴィンテージもこれからどんどん評価され、姿を消していきます。また、こちらのようなデッドストックは発見が非常に困難です。

年々、減少の一途ですのでこの機会をお見逃し無く。

Deadstock 30～40s Japan Vintage Hakama Japanese Traditional Wrap Skirt

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