心震える刺し子襤褸野良着

12月 12, 2018

心震える刺し子襤褸野良着

見つけた時、一瞬で心を奪われた野良着です。

実際、持ち帰り手にとって眺めるとリアルに心が震えました。

襤褸に刺し子、クレイジーパターン、ディテールも良く、自慢できる一着かも笑

高いか安いかは人それぞれですが、ここら辺レベルは時代が追いついた頃、直ぐに10万オーバーになります。

より良いタイミングでスペシャルをお手元にですね。

■商品詳細■

・年代:1930～40年代頃

・素材:コットン

1930～40年代頃に仕立てられたジャパンヴィンテージ荒刺し子襤褸野良着になります。

俄かに盛り上がりつつあり、評価が進む大変貴重なジャパンヴィンテージの一つ、野良着(のらぎ)です。

野良着を簡単にご説明させていただきますと、主に農作業に従事する際に着用されていた日本古来の仕事着の一つです。

戦後、生活様式の欧米化が進んだ1950年代頃を境に各家庭で仕立てられる事も減り、消滅していったアイテムです。

現在では既に弾数の減少が進み、目にする機会も極端に減りました。

アート界からの評価が先に始まりましたが、最近ではファッションブランドからも注視される様になり、こちらのような野良着や半纏、刺し子と言った物からダイレクトにインスピレーションを受けたアイテムがリリースされる事も増えてまいりました。

ただでさえ貴重な古い野良着の中でも、この個体はスペシャルに属する物だと思います。

補強と表裏の生地を縫い付けるための荒い刺し子が入り、尚且つ着込んだからこそ育まれたダメージも極上で、正に襤褸な一着だと思います。

また、裏面のフロントは日焼けにより左右で色味が異なっており、アシンメトリーさも素晴らしいと思います。

表面も含め、各所の日焼けの色むらも雰囲気があって良いですね。

裏面の袖と裾の生地が別なのも日本のアイテムの仕立て方で、クレイジーパターンとして評価いただけると思います。

また、所々にミシン縫製が入っているのもある意味、レアなディテールではないでしょうか。

ミシンと手縫い両方が混在しておりますが、変な違和感も無く、全体としてバランスの良い個体だと思います。

野良着ジャケット～コート感覚で着れるこのレングスも魅力の一つではないでしょうか。

このくらいのレングスだと着易いですし、ただ着るだけでもスマートでオシャレな印象を与えてくれます。

カジュアルアイテムとの相性も非常に良いですし、現代のファッションとも馴染む野良着、素晴らしいと思います。

飽和しきったヴィンテージ古着に対するある意味、アンチテーゼ的な立ち位置のアイテムだと思いますし、日本のアイテムをデイリーに着る事自体が、粋でかっこいいですね。

これからダメージが生じたら直しを重ね、長く着続け残していく価値がこの野良着には詰まっています。

色味や雰囲気などここまでバランス良く仕上がっているNoragi Jacketは非常に貴重ですし、コレクションにも申し分ないレベルだと思います。

年々、減少の一途ですのでこの機会をお見逃し無く。